今日を 丁寧に 生きるしかない
元鬱病マンががんばるブログ
体づくり

【書評】「新しい筋トレと栄養の教科書」を読んだよ

鬱になってぶっ倒れて、「このまま死ぬのはかっこ悪い」と一念発起し筋トレや食生活の改善に努めてから3年ほどが経っております。

現在まで、健康や筋肉に関する知見はそこそこ集まったし実行できてるなあと思うのですが、反面「まだまだ勉強中の身だ」とも「モチベーションを高めるために知識を入れ直したりしよう」とも考えるわけです。

基本的に、情報は大事ではありますがそれを持っているだけではダメで、得た知見を実行してこそ価値を生み出せるものだと思っておりますので、

情報過多(頭でっかち)になるよりは「筋トレが大事って言われてすぐに毎日腕立てを出来る実行力と行動力が欲しいなあ」と感じますね。

武器や防具は持っているだけでは意味がない、装備しないとダメ、なんですよねえ。

そんなわけでバランスを考えつつ体作りに関する知見を摂取しておりますが、

私もミーハーなもので「新しい」などとタイトルにつくとつい手に取ってしまいます。

今回紹介する本は「新しい筋トレと栄養の教科書」です。

著者は日本体育大学准教授などでいらっしゃる岡田隆さん。

いやあ……キレてますなあ。すばらしい、こういう肉体を見るだけでモチベになります。

筋肉と脂肪に関する新常識

本書冒頭で述べられているのは、「どのようなときに筋肉と脂肪が合成・分解しているか理解せよ」というもの。

筋肉と脂肪について合成か分解かのパラメータがあるため、全部で4パターンあることになりますね。

本書では具体的な例が述べられています。

  1. 筋トレすると→筋肉の合成・分解、脂肪の分解が高まる
  2. 筋トレ後食事→筋肉の合成、脂肪の合成が高まる
  3. 筋トレ後食事をしない→筋肉の分解、脂肪の分解が高まる

で、筋トレ後2時間の食事では太りにくいので、その時間に食おうぜ、とのこと。ふむふむ。

その一方、筋肥大と除脂肪を同時に行うのは非効率であるとも述べています。

「自分がどのような体になりたいか」や現在の状態を見極めて、トレーニングの量やカロリー摂取量を決めましょう。

ちなみに、除脂肪に向いてる運動は多関節連動運動だと述べられています。

これは複数の関節を連動して動かす運動(そのままですね)のことで、使う筋肉が多くなる分消費エネルギーも増え、除脂肪に寄与する、というメカニズムですね。

スクワットやデッドリフト、腕立て伏せがこれに該当します。みんなキツいんですよね~

本書の優れている点

本書は筋肉の部位を細分化して、「ここを鍛えるならこの種目」と分かりやすく図示してくれています。

これ、非常に分かりやすくて良いポイントですね。

自重メニューやダンベルで代用が効くメニューも多く、家でのトレーニングのモチベになります。

また、私が本書において猛烈に惹かれたコンセプトは、

「敢えてオールアウトのトレーニングを推奨する」というもの。

一回のトレーニングで「もう無理絶対無理動けない」という状態まで追い込むのがオールアウトですね。

昔、「オールアウトは疲労も残るしやる気も出なくなるんじゃ?」と思い、避けておりましたが、

本書では、

・回数を目標にする筋トレは回数をこなすことが目的化する、これではいかん!

・オールアウトでヘトヘトになれば、それに耐えようと脳がホルモンを出す!

・だから効率がよく筋肥大を狙える!

と述べられています。

いや本当に力強い。

たまにはマゾになって根性論に屈してみるのもモチベになると考える私にとって、非常に刺さってしまいます。

他にも、

「筋トレとは薄いティッシュを一枚一枚積み重ねるようなもの(意味は分からないけどかっこいい)」

「肉体改造は遺跡の発掘に似ている?(埋まっている腹筋を掘り起こすんだそうです)」

「筋肉がノーといえば、私はイエスという(シュワちゃんの言葉。しびれる)」

など、ガチで筋トレをやってきた方のモチベになる金言が書かれており、

「マジで筋トレがんばろう……」となっております。がんばります。

他にも、「有名人がやってる◯◯だけを食うとかはマネするな」、「プロテインはホエイ一択(高いけどね)」などが書かれており、私の知識や考えとも合致しており、信頼性が高く良い本だなと思いました。