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【 書評 】「科学者たちが語る食欲」にタンパク質に関する面白い記述があったよ

現在「科学者たちが語る食欲」という本を読んでおります。

まだ全体をぼんやり読んだだけですが、自然界の動物がバランスの取れた食事をしているのに、なぜ我々現代に生きる人類の食生活が乱れ、

食事が原因のあらゆる病気や肥満を引き起こしているのかを解説している本です。

タンパク質に関する記述が今まで持ってなかった知見で大変興味深いですね。

以下、本書で述べられているタンパク質レバレッジ仮説について軽くご紹介します。

タンパク質レバレッジ仮説とは

平たく言うと、「人間を含むあらゆる動物は、ある一定量のタンパク質を摂取することを最優先に食事を摂る」という仮説です。

この仮説の何が面白かったかといいますと、

「1日に必要なタンパク質量を摂取するまで食欲がおさまらない」

ということにつきます。

これをざっくり解説しますと、

仮に1日2000 kcalが基礎代謝である30代の男性Aさんがいたとします。

Aさんが摂取する必要があるタンパク質量は85 gです。(タンパク質1 gで4 kcal)

白米にも100 gあたり6 gのタンパク質は含まれておりますので、彼が白米のみで必要タンパク質量を摂取しようとすると1417 gもの白米の摂取が必要になります。

白米は100 gで130 kcalですので、

5045 kcal摂取することになります。

一方鶏むね肉ですと、100 gあたり25 gものタンパク質があり、340 gの鶏むね肉で一日のタンパク質量は足りてしまいます。

鶏むね肉は100gで239 kcalですので、

813 kcalの摂取で済みます。

現代、タンパク質の欠如した加工食品が数多くあるため、タンパク質の必要量を摂取しようとするとどうしてもカロリーオーバーになってしまうという。

目からウロコですが、なるほど、タンパク質食で腹が膨れて痩せるというのも頷ける内容ですね……

 

ちなみに本書では、タンパク質が別段健康にいい成分であるとは言っておらず、

タンパク質を多めに摂取することでカロリーオーバーを防ぎ、それによる肥満や病気の発症を防ぐことに利点がある、と言っています。

うーん、色々新しい知見があり早くじっくり読みたいですね。